
新車の値引きってできるの?と思っている方も多いと思います。
先に結論から言うと値引きはできます。
値引き交渉を行わないと大きな損をしますので必ず交渉をしましょう。
新車は大きな買い物だけに、できる限り安く買いたいものですよね。
ここでは値引きの交渉方法に加えて、交渉の際の注意点をご紹介します。
この記事を読んで、お得に車を手に入れましょう。
僕はこんな人
なぜ最大限の値引きを引き出すことができると言い切れるかというと
僕はカーディーラに7年以上勤めていました。
実際に新車担当として700台以上は新車を販売してきた経験があります。
値引きを多くした人、少なかった人などたくさんの人達とやり取りをしてきました。
今回は売る側だった経験を元にこれを読んでくださる皆様の気持ちになって
最大限の値引きを引き出す交渉の方法や交渉の際の注意点をお伝えしたいと思います。
はじめに基礎知識を持っておこう(新車の値引き相場を知ろう)
まったく同じ商品なのに、商談次第では何10万円も支払額が変わってくるとなると、
買う側としては様々な手を駆使して大幅値引きを交渉したいものですよね?
車種やディーラー・購入時期によって異なりますが、新車の販売ではある程度の値引きが期待できます。
まず最初にお店に行く前に新車の値引き相場がどのくらいか知っておくと、予算を立てるのに役立ちます。
そもそも国産車のほとんどは最初から値引きが前提の価格設定となっているので、一切値引きを要求しない時でも、
ある程度の値引き額は自動的に提示すように決まっているものです。
つまり値引き交渉をするのが当たり前と思って思い切って値引きの交渉を行いましょう。

- 値引きの相場は車両本体価格の5%~15%
一般的な自家用車の場合、値引きの相場は車両本体価格の5%~15%といわれています。
車両本体が高額な車種だと値引き額も大きくなり、数十万円に達する場合もあります。
値引きと一言で言ってもオプションなどによってかなり値引額はかわってきます。
ここでは比較しやすいようにあくまでも車両本体価格からの値引きのやり方ということを前提でお話をしていきます。

ちなみに限定の車やデビュー直後の車は値引きは少ないんだよ

え?そうなの?

そういった車は値引きしなくても売れるからね
またレクサスなどでは、そのブランドイメージを崩さないために値引きをしないところもあります。
しかし、それでも下取り査定額の上乗せや用品サービスなどの実質的な値引きは行われているお店もあるのが事実です。
また、軽自動車の場合は車両価格に対する原価率が高く、価格の割にもともとの利益率が低い傾向にあります。
したがって、大きな値引きは見込めません。
まずはこれらの基本的な情報を知っておいてから実際にお店に行き交渉を行っていきましょう。
実践するべき値引き交渉の3つのポイント
新車を安く買う方法のポイントをまとめてみました。
- 複数の販売店をまわる
- 営業マンと仲良くなる
- セール時期に買う
- 複数の販売店をまわる
買いたい車が決まっている場合、まず値引き交渉の第1歩は他店舗と価格競合させることです。
複数店舗で見積もりを取って比較をすることで、値引き交渉をする際に大きな武器になります。
複数店舗の見積もり価格を比較し、その見積書を利用して値引き交渉をすることで最安値を引き出すことができます。

家電量販店がやっている他店より安くします!というあれと同じようなものでディーラーでも他店より安くしてでも買ってほしいんだ。
ここで気を付けたいのは競合比較をする際は見積書を必ずもらってください。
見積書に値引き額の印字が難しい場合は値引額が入っていなくても大丈夫です。
提示があった金額を口頭で聞いた場合はこちらでペンかなにかで見積書に直接記入して書いてメモはしておきましょう。
- 営業マンと仲良くなる
新車の値引き交渉をするときには、しっかりと購入の意思を伝えたうえで値引きしてもらうのがおすすめです。
購入の意思を曖昧にしたまま値引き交渉をしてしまうと、
本当は購入する気がないのでは?
冷やかしなのか?
と思われてしまいます。
そのため、値引き交渉を行う際には、購入の意思をしっかり伝えることが大切です。
「冷やかしじゃなく、値段が合えばいつでも買うぞ」という姿勢が必要です。

もう声に出して営業マンに最初に言っちゃっても良いです。
話をしていく内に営業マンも人間なので、友好関係を築くことができれば値引きにも応じてくれやすくなります。
逆に悪い態度で接してしまったり、値引きばかり主張したりするとどうしてもイメージが良くありません。
値引き交渉をするときには、人との信頼関係を築くのがポイントです。
実は、ベテランの営業マンよりセールス経験の浅い営業マンや成績の良くない営業マンのほうが所長などに泣きついて
通常では考えにくいとんでもない値引きが可能だったりするものです。
そこまでしてもらうには、この人に絶対に売りたいと思わせないとダメですよね。
- セール・決算時期に買う
車をお得に購入するなら、決算・中間決算時期やセールなどを狙って購入するのがおすすめです。
基本的に販売店では2~3月が決算期、9月が中間決算時期なので、この時期に納車することを目標に見積もりなどを少しずつ取り始めると良いでしょう。
決算期や中間決算の時期というのは、会社の売り上げ台数が決まる時期です。
この時期であれば販売店側も販売台数を多くしたい時期なので、値引きに応じてくれやすくなります。
決算時期売り上げ台数は車両登録台数によって決まります。
例えば3月末の決算時期に間に合わせる場合は実際に値引き交渉を行って成約するのは1~2月までにしてしまうようにしましょう。
値引交渉でやってはいけない注意する3つのポイント
- 同系列店で競合させるのはダメ
- 初対面でいきなりの大幅な値引き要求はダメ
- 商談が進み佳境に達してもまだ結論を先送りにするのはダメ
- 同系列店で競合させるのはダメな理由
先程でも述べましたが新車購入時の値引き交渉の基本は他社店舗と競合をさせることで交渉がうまく進みやすいです。
狙いの車種が決まっている場合は同じブランドのディーラー同士で競合させることになりますが
せっかく複数の店舗をまわっても、それらが同じ法人企業の場合はまったく無意味となってしまいます。
同じ法人の場合は情報もまわりやすいですし、そこを比較しても同じ会社なので値引額に大きな差はうまれにくいです。
あまり効率の良い方法とは言えません。
事前にネットなどでディーラー店舗を検索し、まわりたい店に目星をつけたら法人企業名が異なるかどうかを必ずチェックしてからまわるようにしましょう。

- 初対面でいきなりの大幅な値引き要求はダメな理由
新車購入時の値引き交渉の基本は他社店舗と競合をさせることです。
しかしその場合は複数のディーラーから見積りを取って競い合わせるのですが
狙いの車種が決まっている場合、何店舗もまわっていると、いちいちクルマの説明を受けたりするのが面倒くさくなって、
セールスマンに会うや否や他店の見積書をチラつかせながら

あそこのお店では●●万円引きだったけど、ここのお店はいくらになりますか?
などといきなり要求をしてしまいがちです。
これではダメです。
営業マンも人です。
営業マンはお客様との後々のお付き合い(アフターサービス)のことを常に考えていますから、
出会ってすぐにあまり強引な値引き要求を繰り返すと「売った後も苦労しそう」と考えて
この人には売りたくないなと考える営業マンもいます。
こうなったらもう期待できる価格はでてきません。
あくまでも初めは低姿勢を忘れずに面倒でも営業マンの話を聞き、ひとまず人間関係を構築しましょう。
もし車の説明が不要だとしても店が違えば同じ取り扱い車種のお店でもサービス内容は異なります。
オプションやメンテナンスなどそれらの違いを教えてもらうようにしましょう。

- 商談が進み佳境に達してもまだ結論を先送りにするのはダメな理由
買う側としてもかなり満足できる条件が提示され、「今日ここで決めてもらえるのなら」と決めゼリフが営業マンから出れば、いよいよ佳境です。
商談も大詰めでしょう。あとは営業側も価格面で所長や上長に最終承認をもらうだけです。
ここで欲を出して結論を保留し、商談を引き延ばすのはダメです。
なぜならここで引き延ばしてもこれ以上の期待する値引きは出てこないからです。
もし、対応していた営業マンとあまり相性が良くない場合はここで切り上げてすぐに違う店舗で契約をしましょう。
ただし、営業マンと相性も良く長くお付き合いができそうだと感じた場合はここで決めてしまう方が得策です。
「ここで決めてくれれば!」のセリフで結論を迫るのは私も良く使った常套手段ですが、
ここで粘って数日回答を延期しても値引が増えることはありませんので悩むだけ大変なので潔く決めてしまった方が今後も良好な関係性を築いていけますよ。