残価設定型クレジットはお得?実は大損かもしれません。

車の購入を検討してトヨタやホンダなどのカーディーラーに見積りに行くと必ず勧められるのが残価設定型クレジット(以下:残クレ)です。

残クレを勧められたからと言って

残クレだと月々安くなっていいね

と営業マンの言うままに流されていませんか?

僕も何台も残クレでクルマを新車を購入してきましたが、僕の場合はお得になったことはありません。今は残クレをもうやめました。

実は残クレってメーカーやカーディーラーが儲けるカラクリがあるって知っていましたか?お店と顧客のWinWinに見えるような買い方でも実はこちらが知らない罠があったりするものです。

そりゃあ向こうも商売ですからね。

ですが残クレも悪いことばかりではありません。きちんと内容を理解して本当に自分に合った買い方だと思ったら残クレを申し込みましょう。

こんな人が書いています

◆昔からクルマが好きでクルマのことばかり考えています。

◆ディーラーでクルマの整備や営業も経験していました。

◆クルマ情報を発信するライターをしています。

実際に学んだ事や直接質問があったことなどをピックアップして分かりやすく”読んで下さる方の立場に立って”情報を発信できればと考えています。

当ブログではクルマ関連の企業とは一切繋がり・関係はなく企業の損得内容はありません。あくまでも公平に正直な感想と情報発信をしています。

目次

残価設定型ローンとは?

残クレとは、3年~5年のどれかでローンを組みます。

支払い期間を設定すれば後はクルマの査定額を差し引いた分を支払っていくのが残クレです。

査定額を先に見越して支払い金額から差し引いてくれるので月々の支払額が安くなるのです。

例えば400万のクルマを購入したいと思って3年で支払いを設定したとします。

  • 残価率が3年後に50%(半分)のクルマであれば400万円の内、200万円の支払いだけで良い。
  • 400万円の内200万円の支払いなので月々の支払いも安くなる。

というものです。

そうなると3年後に残りの200万円はどうすればいいの?

と思うかもしれません。満期を迎えた3年後に絶対に乗り換えないといけないかというとそうではありません。

3年後は自分の生活スタイルに合わせてクルマをどうするか選択できるのです。

  • 1.車両を返却して、同じメーカーで新車に乗り換える(返却or査定下取り)
  • 2.最終回返済時に残価を一括して支払い、そのまま乗り続ける
  • 3.最終回返済時に再度ローンを組み、分割して返済し、そのまま乗り続ける
  • 4.車両を返却して終了する

これら4パターンの選択が3年後にできるのです。

こうやって見ると

リースみたいなものだね。

返却できると生活スタイルに合わせてクルマを選べるから便利よね。

と思いますよね。私も初めて聞いたときはすごく良いと思っていました。

しかし実はこれにはかなりのお金(手数料)を出費することになるのです。営業マンもあまりこの事には触れてきません。

ですので残価設定型ローンの落とし穴とも言えます。しっかりと理解してからもしご自身に合っていそうな買い方だなと感じたら残クレの契約を進めてください。

残価設定型ローンの落とし穴とは?

ではなぜお得に見える残クレが実は出費が多くなるのでしょうか?

残クレで買えば支払いも半分で良いじゃない。

3年後に車両を返却すれば新車にまた乗れるのに

実は残クレの金利の部分に大きな落とし穴があるのです。

金利とは、ローンの借入金額に応じてお支払いいただく利息の割合のことです。つまりお金を借りたら借りた分以上のお金を返さないといけません。

残価設定型でもローンで分割をするのにも変わりはありません。残クレは借りたお金に対して数パーセントの利子をのせて多く払わないといけません。

400万円の内、残価50%で200万円の支払だから200万円借りると思う人は多いかと思いますが、実は金利は200万円(3年間の支払額)+200万円(車両返却予定分)=400万円に対して全てかかっているのです。

通常のローンの場合

  • 借入額:400万円
  • 金利:5%
  • 総支払額:約432万円

約32万円の利子

残クレの場合

  • 借入額:400万円
  • 残価設定額:200万円(車両本体50%)
  • 金利:5%

約45万円の利子

総支払額は残クレの方が高くなるのです。

残クレの勘違いでよくあるのが、残価を差し引いた分に金利がかかると思っていることですが実は違います。残価分にもちゃんと金利がかかっているのです。

払い分が減っているので、最初の支払額は変わりませんが3年後に車を再分割ローンで買い取る場合、さらにダブルで利息がかかるということは知っておいたほうが良いです。

ダブル利息はもったいない。

  • 買い取る
  • 乗り換え
  • 返却

3年後には3つから選べますが、返却以外は総支払額が高くなる可能性が高いのが残クレの特徴です。

残クレの返却条件はあるの?

距離制限がある

残クレには距離の制限があります。下取り価格って走行距離が少ないと高く売れて走行距離が多いと安くでしか売れませんよね?

つまり数年後の残価(査定額)を見越してディーラーで残価率を設定しています。当然、距離を走りすぎた車は次に高く売れないので追い金となります。

条件はメーカーにもよりますが年間12,000kmを上限に設定している所が多いです。この上限を超えてしまうと車両返却する際は1kmにつき約5円の追い金が必要となります。

例えば3年契約の場合は36,000km以内です。仮に3年間で5万km走った場合の追い金は7万円となります。

近場の買い物がメインの使い方であれば問題ありませんが通勤などで毎日クルマに乗る方にはあまり向いていないのが残クレですね。

事故やキズなどぶつけてしまうと追い金

走行距離の理屈と似ていますが事故やキズにも注意が必要です。

あくまでも「通常使用におけるクルマ自体の価値が落ちた」分に対しては問題ありませんがキズやぶつけてしまった凹みなどがあった場合は別です。

あきらかなキズや凹みがあった場合は返却不可、もしくはその分の修理費用を見込んで追い金となることがあります。

ただし、事故は避けられないものです。そのために車両保険は入るようにしましょう。もし車両保険に入らずに事故してしまい残価の契約が残っていると考えると、、大変ですよね。

カーディーラーが残クレを強く勧める理由

残クレを営業マンが勧めてくる理由は単に利益が多いからという理由だけではありません。

残クレで組んだほうが値引きが多かったりするものなので目先の利益だけで勧めていません。次の乗り換えに繋がるから勧めてくるのです。

営業から言うと残クレで購入したお客様には3年~5年でまた乗り換えを提案しやすくなります。契約期間終了が近づくと「乗り換え」「車両返却」などの選択をすることになります。

しかも3年~5年もたてばクルマも進化しています。「燃費が良いクルマ」「先進機能がついたクルマ」「かっこいいクルマ」魅力が一杯の新しいクルマに選択を迫られた際に今までと同じ月々の支払いで乗れるといわれたら乗り換えたくなりますよね?

そうやって継続的に乗り換えさせて10年~15年と乗り換えながらローンを支払ってもらうようにします。

これが残クレの怖いところです。

悪いことばかりじゃない!残クレの良いところは?

残クレの悪口ばかり言っちゃいましたが残クレも悪い事ばかりじゃありません。ちゃんとユーザーにも良いところがあります。

  • 月々の支払いがとにかく安くなる
  • 新しいクルマに乗れる
  • 新しいクルマに乗り換えると消耗品(タイヤ、バッテリー)など維持費がかからない

私はとにかく新しいクルマに乗れるというのが最大のメリットだと思っています。

月々の支払をするだけで3年・5年置きに新しいクルマに乗れるとなるとすごく嬉しいですよね。

クルマって5年までは本当にお金がかからないです。タイヤ、バッテリーや車検代も交換するものが少ないので全て安くすみます。リースに近い?と言えますね。

まとめ

残クレはクルマの使い方によっては本当に良い商品だと言えます。

ただ、万人にメリットがあるかと言うとそうではりません。

残クレが合っている人

  • 新しいクルマが好き
  • たまにしかクルマに乗らないから距離も走らない
  • 生活環境がよく変わる(クルマの使い方が変わる)

残クレをやめた方がいい人

  • クルマの運転に自信がない
  • 通勤など走行距離が多い
  • 支払総額を安くおさえたい

カーディーラーに行った際に残価設定ローンをすすめられたらこの記事で読んだことを思い出してください。

クルマは大きな買い物です。家の次に大きな買い物とも言われています。しっかりと考えて損をしない買い方をしてくださいね。ご自身が残クレに合っているかどうかをもう一度考えてみてください。

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