寒くなってきた時期、仕事に行こうと早朝に車に乗り込んだらフロントガラスが凍っていて前が見えない、といった経験はありませんか?
すぐに出発したいから早く溶かしたい熱湯をかけたりしていませんか?
僕も昔は熱湯をバケツ貯めてフロントガラスにかけていました。
するとすぐにフロントガラスの氷が溶けて視界がよくなります。

時間がない朝には効果抜群だからいいじゃん
しかし、実は熱湯をかけると車を傷めることになるのです。
最悪の場合、ガラス周辺部品の損傷、ガラスのひび割れなどが起きる危険性もあります。
JAFが2014年に行った「フロントガラス凍結時の解氷方法」のテスト結果によると
寒冷地での駐車時は窓やドアの凍結に注意!(JAFユーザーテスト)より
お湯をかけて解氷する場合は、温度差でガラスが割れたり、解けた水がすぐに凍り付く可能性があるので注意が必要という結果も出ています。

実は熱湯をかけてはダメって知ってた?

知らなかった、、
フロントガラスの凍結は、寒い冬の早朝によくある事ですよね。
主な原因は昼と夜間との寒暖差による放射冷却によるものと言われています。
そこで今回は、実体験をもとにフロントガラスが凍ってしまった時の対処方法と対策方法を解説していきます。
僕はこんな人
僕はクルマ関連の職種に7年間勤務していました。
車の整備、車の販売を通してフロントガラスの凍結問題の相談も多く受けてきました。
相談を受けていると意外にもガラスに直接熱湯をかけている人が多くいました。
今回の記事では正しいフロントガラス凍結の問題解決方法と対策方法を実体験をもとに
分かりやすくお伝えしていきます。お店の人には聞きにくいことまで全て解説していきます。
この記事の安心ポイント
- この記事は車関連企業およびパーツ企業との繋がりは一切ありません。
- 個人ブログですのでありのままの感想とユーザー目線にたった正確な情報をお届けします。
フロントガラスが凍結した場合どうすればいいの?
- デフロスターを稼働させる
- 解氷スプレーを使用する
- アイススクレーパーを使用する
それでは解説していきます。

フロントガラスの凍結を溶かす方法 / 解決方法
デフロスターを稼働させる
まずはエンジンをかけてデフロスターを稼働させる所から始めましょう。
エアコン(暖房)スイッチを押し、風向きをデフロスター(扇型の枠に、湯気のようなマークのスイッチ)
に設定し、温度と風量をともに最大に上げます。

エアコン(A/Cマーク)も押してオンの状態にしましょう。
エンジンが温まると10分程度で暖かい風が出てきますのでそのまま車内の空気を循環させることで、フロントガラスの凍結が溶けていきます。

朝に10分も待てないよ

エアコン付けるために寒い外に出るの嫌だなぁ
と怠け者の僕も思います。
そこで僕はエンジンスターターをおすすめします。
エンジンスターターとは離れた場所からでもリモコンを使用してエンジンを始動することができるものです。
エンジンスターターは、メーカー純正のほか、後付可能な社外品も販売されています。
なかにはスマートフォンアプリと連動して車内温度の確認や、エンジン始動時間の指定、音声による始動などが可能な商品もあります。
離れた場所から遠隔でエンジンをかけて車内を温めることでデフロスターを起動できフロントガラスを溶かしてくれます。
実際に僕もエンジンスターターを取り付けてからフロントガラス凍結の悩みから解放されました。

これなら家の中にいながら車のエアコンがつけられるから時間のない朝でもフロントガラスの凍結に悩まされることはないね
解氷スプレーを使う
解氷スプレーは、その名の通りガラス凍結対処用スプレーです。
オートバックスやイエローハットと言った自動車用品店で購入できます。
ネットでも買えます。
直接フロントガラスに吹きつけるだけであっという間に溶けるので即効性もあります。
価格も大体800円~1000円ぐらいです。
エアコンのデフロスターで溶かすときと違ってはやく溶かすことができますので
時間のない朝にはピッタリです。

朝は時間がない事が多かったから解氷スプレーは常に常備していたよ
すぐに溶けて便利だけど毎日のことになるとお金がかかってしまうね

スクレーバーを使う
スクレーバーとは、凍結したガラスの表面に付着している雪や氷、霜などを削り取るものです。
寒冷地の地域などは解氷スプレーだけでは溶け切らないことがあるかと思います。
その場合はスクレーバーを使ったほうがいいです。
解氷スプレーが一般的に販売される前は、どこのホームセンターや自動車用品店に行っても目にしたのがこの「スクレーバー」でした。
フロントガラスに凍結している水分をガリガリと擦り落とすものなので、ガラスを傷つけてしまう恐れがあります。
なるべくゴム製のスクレーバーを選ぶようにしましょう。
僕の地域は毎朝ー3°まで気温は下がったりしたけど、雪はそこまで降らなかったから
スクレーバーの必要はありませんでした。

できえれば時間のない朝に削り落とす労働はしたくないですよね
次はガラス凍結しないよう予防と対策方法をお届けします

フロントガラスを凍結させないためには?
できれば朝から解氷スプレーをかけたり、スクレーバーで削ったりしたくないですよね?
とくに朝は時間がありません。

早起きしろよ!
フロントガラスがそもそも凍結しなければ時間のない朝も時間がある朝になりますよ。
ここではフロントガラスの凍結を防止する対策方法をお届けします。
- 屋根付き駐車場に止める
- フロントガラスに撥水処理をする
- フロントガラスカバーをかける
屋根付き駐車場に止める
屋根がある場所に車を止めておくことができればフロントガラスは凍結しにくいです。
できればシャッター付の駐車場とかだとかなりの凍結防止にはなります。
昼間と夜間の寒暖差に大きく左右されることがないため、放射冷却によって発生する霜などがガラスの表面に積もりにくくなります。

そんなこと言ったって駐車場に屋根なんかないわ
そんなときはこちらがお勧めです
フロントガラスに撥水処理をする
撥水剤をフロントガラスに散布してみましょう。
ガラスにコーティング処理をしておけば、ガラスの表面に水蒸気が付着することがなくなるので凍結防止に繋がります。
ただし僕の経験ではコーティングをしていても凍るときは凍っていました。
あくまでも凍りにくいと言った印象です。
しかし撥水材でコーティングをしておけばスクレーバーを使用する場合は凍結部分をきれいに拭い取ることができるので
おすすめです。
フロントガラスにカバーをかける
もっとも効果的な防止策はカバーをかけることです。
フロントガラスに被せるカバーが車用品販売店やホームセンターなどで売っています。
さまざまなタイプがありますが、安価なものなら100円均一ショップでも売っていますのでおすすめです。
身近なもので行う場合は毛布や大型タオルなどでも代用できます。

まとめ
いまでもフロントガラスの凍結時に、お湯をかけている人は多いようですが、昔の僕もそうでした。
今からでも遅くはありませんので熱湯をかけるのはやめましょう。
自動車のガラスには飛び石などで、小さな傷がついていることも多く、凍結した状態のフロントガラスに
熱湯を掛けるとガラスが割れる危険性があります。さらにガラスの下部分に付いているワイパーなどにも影響を与えます。
先ほどご紹介した解氷剤スプレーやスクレーバーがなく、仕方なくお湯をかけるのであれば、20度から30度くらいのぬるい状態にした温水にしましょう。
その場合は再凍結防止のために水分を必ず拭き取ってください。
寒冷地では、解氷後に走行してもすぐに再凍結することもあり危険が伴います。

朝出かけるときは僕みたいに慌てることのないように、
事前に凍結防止対策を心がけるのが1番ですね。